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天は富貴を人に与えずして、これをその人の働きに与うるものなり

この文章は、福沢諭吉の「学問のすすめ」にある。富めるものと貧しき者との違いは、実学をよく身につけて実践するか実学を学ぶことなくただ仕事をこなしているだけかによると書かれている。身分制度が崩壊した明治では、親の仕事を受け継げる殿様にお仕えする公務員制度はない。

 

誰にも富めるチャンスはあるが、それは実学を身につけて、世の人々のために使える人になること。医師になるにはかなりの勉強と経験が必要だが、医師になれば高収入を得ることができる。会社を興すにはかなりの勉強と経験が必要だが、成功する社長になれば高収入を得ることができる。

 

田舎町では、農作業に従事する人が多いが彼らの収入は多くない。農産物は市場で仲買人に安く買い叩かれて彼ら物流を担っている人に儲けを持っていかれる。しかし、生産農家が直売所で販売したり、自分たちの農産物を加工して販売したり、地元の食材を使ったレストランをすれば儲けは自分たちに入ってくる。

 

20世紀末からは、ITスキルを身につけた人が、世の人々のためにITスキルを駆使しサービスや商品を提供して成功し、世界企業に成長し世界一富める者になる時代となった。ITスキルを身につけるにはかなりの勉強と経験が必要だが、それを活かして富を手にするチャンスは広がる。

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