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いつまでも働きたい(平成29年版高齢社会白書)

 

男性の場合、就業者の割合は、55~59歳で90.3%、60~64歳で77.1%、65~69歳で53.0%となっており、60歳を過ぎても、多くの人が就業している。男性の場合、非正規雇用者の比率は55~59歳で12.8%であるが、60~64歳で53.6%、65~69歳で72.1%と、60歳を境に大幅に上昇している。

 

女性の場合、非正規雇用者の比率は55~59歳で60.2%、60~64歳で76.0%、65~69歳で81.5%となっており、男性と比較して上昇幅は小さいものの、やはり60歳を境に非正規雇用者比率は上昇している。正社員として雇ってくれる会社は少ないのが現状で契約社員やパートなどでの就業になる。

 

こうした現状から55歳以上のシニアの方の起業も活発になっており、起業の人気順はサービス業、(20.0%)医療・福祉(16.8%)飲食店・宿泊業(10.5%)、小売業(11.6%)、卸売業(10.8%)の順になっています。起業理由は半数以上(45.7%)が仕事の経験・知識や資格を生かしたかったと回答している。

 

政府も日本政策金融公庫から、シニア起業家支援資金として7200万円(7年返済)を上限として貸し付けている。55歳以上の開業費用の平均額は1,357万円でかなりの投資をしているが4割以上の方が赤字経営をしている。ビジネスモデルを一から構築して起業するのはかなりリスクがともなう。

 

最近は、個人事業主(フリーランス)として出張料理人、自宅で開催するパン教室などの先生、フリーのウェブデザイナーやプログラマー、出前の請負、個人の作家やデザイナーなどいろいろな職業に就く人が増えてきている。不安定な収入だが非正規雇用よりましなのかもしれない。

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