このサイトはJavaScriptがオンになっていないと正常に表示されません

効率よい仕事ができない

 

職場にいる人たち、特にパートさんや新人社員さんは、与えられた仕事を就業時間内に終えても、先輩社員でまだ仕事が残っている方のフォローをしなければ帰宅できません。お友達と会う約束をしていてもそのために行くことが出来なかったり、遅くなると連絡したりしてお互いに気まずくなってしまい困っています。どうすればいいのでしょうと質問された生徒の方がいました。

 

労働基準法では、就業時間は決められていますから、自分の労働時間が終わればさっさと帰宅しても文句は言えないです。ただ、残業代を出すので良いだろうという考え方をしている社長さんもいますし、皆残っているのだから、新人が帰るなど許せないことだと立腹する上司や先輩社員もいます。

 

大人数で働いている職場や経営者が残業を許さない方の場合は、パートさんや新人社員さんは働きやすく、休みも取りやすく、残業せずにさっさと一人だけ帰っても文句は言われないでしょう。つまり、パートさんや新人社員の場合、今の職場を変える力は多くの場合なく、耐えられないときは転職するしかないと思います。

 

僕の職場でも、こうしたことでパートさんから泣きながら叱られたことがあります。教室長が大好きだから耐えていますが、あなたはそれでも社長なのですかときつくお叱りを受けました。会社が大きくなると、全体を見ることが出来ず、大変ご迷惑をおかけしたと反省して社長自ら休みや残業をしないように指導しています。

 

パートさんは僕の指示で教室スタッフ皆さんが居残りしていると思っていました。そのことは訂正せず、そうしたことを思わせた自分が至らないと反省しました。そんなこと言っていないとカッとなってパートさんを責めれば、この仕事が大好きで、仕事熱心で頑張っている教室長に迷惑がかかるからです。

 

仕事熱心な人ほど頑張る傾向があるので、ついついパートさんや新人社員さんでも自分と同じように頑張ってというムードメーカーになっていることに気が付かいのです。かといってその教室長を名指しで叱ることもできません。つまり、誰も言い出さないのに社長が勝手に言い出したということにすれば誰も気分を害することがありません。

 

あなたの職場にはそうした配慮ができる社長や上司の方がいますか?多くの職場は、こうした場合、残業している人を擁護して、テキパキと仕事をこなして家路につきたい人を仕事の付き合い方を知らない奴と言うようになります。つまり、その職場に居づらい状態になっていきます。

 

効率よく仕事を済ませて、友達との約束を守りたいと社長や上司の方に訴えても、自分の仕事だけで周りの人の仕事をフォローしようとしない態度は、職場では通用しないと叱られることが多いです。転職してもそうした職場も多いので、大会社や公務員などに転職することになるかと思います。

 

最近は、働き方改革で残業しない、休日出勤しないなど労働生産性を高めるようになってきています。就業時間が来るとオフィスの電源が落ちるようになっている会社もありますが、まだまだ少ないですね。残業することで自分をアピールする時代は終わり、如何に効率よく仕事をするのか考える時代です。

 

社長や上司の方は、パートさんや新人社員さんの仕事が終われば、すぐに帰宅するように話しかけてあげることで職場の環境をよくできますし、離職率を下げることが出来ます。ちょっとしたことですが、とても大切なことです。パートさんや新人社員さんの話をよく聞き職場を彼らのために変えることです。

 

仕事熱心な社長さんや上司の方は、就業時間や休日など関係なく仕事をします。その姿は称賛に値しますが、彼らには働き方を変えろというのは無理かもしれません。何しろ仕事が大好きで寝ても覚めても仕事のことを考えているのです。身体を壊せば少しは仕事を定時に終えたいという人のことも理解できるかもしれないです。

 

会社が大きくなり、多くの社員を抱えるようになると、従業員それぞれが自分とは違うことを理解して付き合う必要があります。お互いの価値観の違いを理解して、彼らの幸せを創るために社長や上司が努力できなければ会社は利益を出し続けることが出来ないと僕は思います。

 

僕もそうでしたが、小さな会社の時は、各自がそれぞれ自分のことで精いっぱいです。休みなしで朝から翌朝まで働き、お客様のニーズに応えようと必死になって働いていました。それで会社が大きくなったのも事実です。ただ、その時期が過ぎて当時の彼らに部下ができるようになると同じようにはいきません。

 

あなたの会社で3年我慢すれば、当時のことが笑い話になるのなら我慢のし甲斐もあるでしょう。僕も役員の皆さんといるときは、かなり無茶なことをしていたなと笑って話していますが、彼らが夢と希望を持ってついてきてくださらなかったら、労働基準監督署に訴えていたら今の僕はないでしょう。

 

会社が大きくなったから笑い話ですが、これが倒産していれば僕を信じて一緒に仕事をしていた彼らはとんだ貧乏くじを引いたことになります。ただ、彼らは僕が面白くて例え給与がなくてもやっていたでしょうと言ってくださるので、社長になる人は他人から好かれることが大切だと思います。

 

会社を自分で興して社長になると、すべての責任が自分一人にかかってきます。自分の思いのままにできますから、働く時間も休みも自由です。だからといっていい加減な仕事はせず、思いっきり働くと思います。働けば働いた分儲かるのですから。それが起業する、楽しみであり、面白さであり、怖さです。

« »