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多店舗展開での失敗

 

多店舗展開で失敗するパターンは、大きく分けて資金繰りと人材育成にある。1店舗で成功すると経営者は、2店舗、3店舗を出せばもっと儲かると思う。1店舗の投資額が3000万円とすれば、3店舗で約1億円が必要になるが、事業計画書の段階では甘い見込み数字になっている。

 

売り上げが、1店舗で成功した事例を引き合いにしているので、チョッと予想に反して売り上げが落ちると途端に資金繰りができない状態になっていることに全く気が付いていない。そして、売り上げが2店舗目から停滞することも多々あることも知らない。その大きな原因は人材育成がないこと。

 

従業員の数さえ揃えれば売り上げは期待できると思っているが、社長がいない現場で、社長のようにがむしゃらに働いてくださる店長がいるのだろうかが課題。新店の店長に任命されたものの新人スタッフが彼に就いてきてくれるのか?業務研修はキチンとできているのか?など課題は多い。

 

新店を揃えても人材が揃わなければ売り上げは期待できない。この両輪が揃って初めて多店舗展開ができるようになる。新店の家賃や光熱費などはすぐに勘定できて事業計画書に入っていても、人材育成費は事業計画書に入っていないことがほとんど。そして、社長の人柄が会社を大きくできるかに関係しているということも…。

 

多店舗展開するとその地区の特色を無視した商品展開やサービスを提供するが、しっかり儲けるためには、その地区のニーズを掘り起こしてその地区にあった商品展開やサービスを提供する必要がある。全国どこも同じ商品、同じサービスで統一して、本社が管理しやすい展開にして赤字になれば本末転倒。

 

 

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