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学習塾経営が厳しくなっている

 

3年前、代々木ゼミナールが大量閉校を発表し、先日、早稲田塾が約半数の校舎を閉校すると発表した。学習塾産業は不況業種に指定されるほど厳しい業界になっている。少子化で、1996年に約733万人いた中学生は、2016年には336万人と半分以下になっている。大学全入時代になり、厳しい受験を受けなくても推薦入試でらくらく合格になり浪人生は現役の3分の一から8分の一にまで減少している。

 

少子化の傾向が見え始めた20年前、それまで人気だった女子の短期大学は、大学に衣替えして大量に4年生大学が増えた。少子化なのにそんなに大学を認可してどうするのと怒った大臣もいたが、短期大学の救済目的に新設され全入時代になった。おかげで浪人生は激減し予備校は赤字経営に陥る。

 

中高一貫教育が始まり、高校受験を目指す学生は減少し、中学受験が過熱する。学習塾は有名中学受験へとシフトせざるを得なかった。子供が半分になったので学習塾は儲からなくなったが、それは生徒が集まらない私立学校でも同じこと。昔のように陳情して申請し、大学に変更する認可を得るぐらいでは対応できない。

 

学習塾は学生相手から社会人相手に資格を目指す学校に衣替えしたりして生き残りをかけているところもあれば、生徒が集まらないので個別学習を前面に打ち出して生き残りをかけているところもある。ただ、文科省の認可など得るべくもないので政治家に陳情して、何とかしてくださいとお願いすることもできない。

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