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社長と店長の違い  

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会社が赤字のとき、社長は業者への支払いや従業員の給与支払いができるかどうか検証し、必要であれば銀行に行ってお金を借りなければならない。銀行は、返済できるかどうかの検証をしてからお金を貸すかどうかの判断をするので、12ヶ月お金がおりてくるまでかかる。

 

融資の担当者に、必要な借入金額は幾らか?いつまでに返済できるのか?どんな返済計画を持っているのか?事業計画書を作成して相手が納得できる説明をしなければならない。自分の家や貯金などの財産を抵当にして、親族や親しい友人に保証人となってもらい借りなければならないこともある。

 

資金の都合がつかないときは、業者や従業員に支払いが遅れることをお伝えしなければならない。業者は納入しなくなるし、少しでも支払ってくれと催促してくる。給与の支払いが遅れてくると退職する社員も出てくる。赤字が埋まらず、返済もできず倒産となると保証人から憎まれる。

 

仕事のストレスを抱えながら、妻は子供を連れて離婚して出ていき家庭は崩壊し、抵当に入っている家に一人暮らしになり、そのうち銀行に家を明け渡して安アパート暮らしになる。こうした暮らしになることを覚悟して仕事をしているのが社長なので、会社の清算、リストラなどを考える。

 

店長は、店舗が赤字になると売上を伸ばすことを考える。宣伝広告費を増やして売り上げを伸ばすように努力する。その結果、雇用を守ろうとするが、より赤字額を増すことになる。店員を守りたい、ひとりもリストラさせない、給与は支払ってほしい…赤字ではできないことを要求する。

 

雇用を守り、昇給を確保するには、支払いがきちんとできる運営を考えて行動しなければならない。売り上げよりも利益を重視した店舗運営ができなければ、どんなに売り上げを伸ばしても赤字では続けられない。資金繰りを考慮しない店舗運営は、やがて行き詰まる。社長は働く人々に経営者意識を持ってほしいと話す。

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