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経営と所有の分離

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企業経営では、会社の敷地、設備など自社所有が基本だが、賃貸やリースなどで資産をあまり持たなくしてフットワークの軽い経営にする手法が選択できる。このやり方の良いところは、自己所有する必要がないので多額の資本がなくても会社が運営できるということだし、設備の入れ替え移転など時代の変化に対応しやすい側面を持っている。

 

この考えを更に発展させて、工場を持たないで設計図面だけを持って別企業の工場に生産を委託するというやり方も多く行われています。こうした方法はファブレス経営と云われ、小資本でも製造業に参入できるようになりました。代表的な企業としては、アメリカのアップルがあります。自社内では、プログラムの設計、型枠の設計、どの備品を使うかの選択などをするだけです。

 

更に、ホテルや大規模モール、倉庫などでは不動産の所有企業が運営してくれる企業に業務委託する経営が行われるようになりました。これは、優れた経営者が、小資本で大規模に企業経営を行えるチャンスをもたらします。代表的な企業では、星野リゾートがあります。ホテルや旅館の所有者は別にいて、星野リゾートは賃貸料を支払って運営しているだけです。

 

このように、不動産など大規模な設備などを所有している企業が赤字で苦しんでいる時、自社をライバル企業に売却するのではなく、運営が上手なライバル企業に運営を委託する手法が取られるようになるかと思います。家電メーカーなどが売却するのではなく、工場・設備・従業員などの賃貸しを行うことで家賃収入等を得ることも選択できるようになります。

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