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紛争の原因は貧困

 

アフガニスタンに灌漑(かんがい)システムを導入し、伝統的農業を変えて砂漠を緑豊かな農地に変え平和を訴えた日本人が殺害された。紛争の原因は貧困にあり、貧困をなくせばおのずと平和になるから敵味方なくいっしょに灌漑設備を整えようと訴えていた。

 

食べるものもなくなれば家族を養うために海賊や山賊になったのは過去の話だが、今では傭兵となって戦地に赴く。戦争は破壊行為なので家々は壊され畑には地雷が埋められ工場や公共建築物はミサイルの標的となる。とても生活のために生産できる状況ではなくなる。

 

世界の軍事費を平和利用すれば中東など世界の砂漠は瞬く間に緑化され農作物が豊富にとれる大地に生まれ変わる。意見の対立、権力闘争、利権争い、宗派の違いなど人々は憎しみあって破壊行為を繰り返すが、最後の決断は民衆を指導する政治家や宗教家たち。

 

彼らは憎しみを増幅して民衆を扇動し、敵を殺すことに大義を与える。敵を恨むのではなく殺すのではなく、敵と協力して灌漑設備を作り農作物を増産し、皆が喜んで働き家族を養えるよう努力しようとは言わない。戦費をそちらに向ければ平和は必ずやってくるのに…。

 

恨みには恨みを、憎しみには憎しみを、怒りには怒りをぶつけあって果てしなく繰り返す行為は悪魔の所業だと思う。家族間でも親族間でも職場でも学校でもこうしたマイナスの感情に支配されて、にっちもさっちもいかず、どちらかが死ぬまで続くような状態の方を見かける。

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