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戦場に正義はない  

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戦場に行けば敵を殺すか味方が殺されるかで、殺されないように相手を殺すか、相手に殺されるかだけの世界になる。そこでは、一緒に戦ってくれる戦友だけが頼りとなるので、戦友が殺されることは何よりも辛いことになり、敵が殺されるのは自分が殺されるリスクが少しでも軽減されるので喜ばしいことになる。

 

戦場では、誰が敵なのかわからないようだまし討ちするのが一番効果的。死んだふりをして撃つ、子供に銃を持たせて撃つ、女性に爆弾を持たせて爆破させる、味方のふりをして撃つ、住民に成りすまして撃つ、敵を殺すのに手段を選ばない。殺されたくない兵士は誰彼かまわず撃つようになる。戦場に行ったこととのない政治家が決めたジュネーブ条約は守れない。

 

また、自分や戦友が殺されないためにより強力な兵器が欲しいと思うのは必然で、見方が戦場に出なくても敵をせん滅できる兵器、ロボット兵器などは戦争で死ぬ危険がある限り欲しいと思うのは当然だろう。ロボットが人を殺すなど許せないのではなく、戦争そのものをやむを得ないとする政治家の姿勢こそ許せないのではなかろうか?

 

如何なる理由があろうとも他人に暴力を振るうことは許さないように、国内だけで法が適用されるのではなく、国家においてもいかなる理由があろうとも戦争による紛争解決が許されないとする国家法があってしかるべき。ちょうど、法人という人の集まりがいくつかの法律によってコントロールされているようなもの。

 

国内で如何なる非道なことが行われていても他国は戦争によってこれを諫めることを許さず、外交によってこれを諫め、非道なる国が他国に攻めることになれば、これを国際軍が受けることによって諫める。人種差別、宗教の違いによる差別を許さず、領土問題は国際裁判によってこれを解決するのが政治家たる者の務めとするべき。

 

死の商人(武器商人)は、ぼろ儲けできるので戦争は大好き。武器を作るメーカーは、戦争がなければ儲からない。政治家に働きかけて仮想敵国を想定して危機感をあおり、備えを万全にする必要があると訴える。多額の支援を受けている政治家は、人道的見地から兵士を戦場に送り込むのはやむを得ないと訴える。

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