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社長はつらいよ それは首をかけて言っているのか?

終戦後、金融引き締めで大恐慌になり、倒産が相次ぎ、トヨタ自動車も資金繰りで窮する事態に陥ったことがある。金融機関は融資を渋り、追い込まれたとき、日銀名古屋支店に掛け合い、支店長を説得することができた。名古屋支店長がトヨタ自動車の資料をまとめて日銀総裁に談判に行った時、日銀総裁の言葉が、「それは君の首をかけて言っているのか?」というものだった。

 

この言葉には、中間管理職がトップに対して意見具申や稟議書を出してくるとき、提案だけになっているならダメ出しをするが、首をかけて提案しているなら資料を検討しようというもので、中間管理職のあるべき態度を示唆している。何気なく提案している、面白そうだから話してみよう、これまでと同じように書いておこう、などの中間管理職の態度はトップに丸投げ。

 

僕の会社でもこうした態度が観られることがあり、その都度注意するようにしている。多くの場合、業者からの営業訪問での提案をそのまま鵜呑みにして、そのまま根回しなく稟議書を出してくる。自分で考えたビジネスモデルでなければ独創性がなく儲からないことが多い。また、中間管理職が社長を無視するかのような態度に出ることもあり、我慢すると胃に穴が空く。

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