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手料理の味

僕は料理が大好きで、新鮮な食材を買ってきてあれこれ考えながら毎日調理する。幼いころ、母親のお手伝いをしながら調理を覚え、自分で調理できるようになり、父親から魚のさばき方を教えてもらい、焼く、煮る、蒸す、干す、炒める、などそれぞれの調理によって味が変わることを知る。

 

子供ができるようになると、自分が調理したものを子供たちに食べさせるようにして、自分たちの家庭の味を知ってもらえるようにした。「お父さんの料理はおいしい!」と言ってもらうとこれほど嬉しいものはない。外食すれば、もっと美味しいものがあるだろうが、僕の味を子供たちは生涯忘れることはない。

 

僕が調理したものは、世界にたったひとつの味で、それは、その料理をいただく僕が大切に思う人だけのために作ったもの。僕は子供たちに指導はしないが、丹精込めた食事だけ用意して食べられるようにする。僕の料理をいただけば、それだけで思いははるかに通じる。

 

 

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