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また無人駅にもどった

 

僕の町には藤並駅があり、昔は有田鉄道(私鉄で廃線になった)と国鉄(今のJR西日本)の駅としてにぎわっていた。無人駅として利用するようになったが人口増加に伴い特急電車が停車するようになり、駅舎も新設され駅員も久しぶりに配属された。

 

今年の4月からオペレーターと連絡が取れる自動販売機が設置され無人駅となった。従来の切符の自動販売機と併設され、駅員はいなくなり自動改札機を通るだけになった。お年寄りは、駅員が対応して切符を購入していたので戸惑っている方が多くいる。

 

僕は電車の切符はスマートフォンを使って割引価格で事前購入しておき、予約番号とクレジットカードを使って自動販売機で発券してもらうようにしている。近くであれば、スマートフォンをかざすだけで自動改札機を通っている。

 

お年寄りにはまったく初めてのことばかりで戸惑っている方を多く見かける。自動発券機も駅員がいれば使ったことがない。ましてや、新幹線に乗って遠くに行くとなると駅員さん頼みだけに切符すら買えない。

 

時代変化はお年寄りを置き去りにする。戸惑っているお年寄りに声をかけて購入の仕方や電車の時間表の見方をスマートフォンで教えてあげると、まるで未来から来た人のような眼をして僕を見ていた。

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