街灯は、人がいてもいなくてもつけっぱなしだが、人が通るとつくようにすればエネルギーの節約になる。道路灯も車が通らないときにもつけっぱなしだが、車が通るときだけつくようにすればエネルギーの節約になる。僕たちの周りには節約できるエネルギーがたくさんある。こうした無駄使いのコントロールにＩＴ技術は欠かせない。

 

車も走っているときエンジンをかけていればよいので、止まっているときにはエンジンを切っておきたい。効率よくエンジンを回転させるにもアイドリングストップにも、ハイブリッドエンジンのコントロールにも、車のナビがテレビだけでなく電話やオーディオなどの情報までも伝えてくれるようにするにはＩＴ技術は欠かせない。

 

音楽を聴くのにレコードやＣＤを購入していたが、ファイルをダウンロードして聞くようになると、聞かなくなったレコードやＣＤを廃棄する無駄がなくなった。新聞も書籍も、ダウンロードして観るようになると、紙の無駄がなくなった。こうした技術もＩＴが担っている。生活のいろいろな場面で資源の節約にＩＴスキルは活躍している。

 

宣伝広告も多額の費用をかけて万遍なくチラシをうったりテレビでCMを流したりする時代から、ネット検索に表示されやすくする手法や、登録されたお客様が何を検索しているのかを知って、欲しいと思われる商品やサービスをお知らせする手法や、お店のアプリを使っていただき、お店からの情報をお伝えする手法に変わりつつある。

 

銀行支店がなくなり、ネットバンキングを利用するようになり通帳や印鑑が要らなくなった。チケットが二次元バーコードになり、お買い物が店舗からネットになり、玄関ベルがスマートフォンにつながり…これからも、こうした進化をしていくだろうし、そのためには、こうした進化についていくためのスキルや知識を身につけなければならない。作る側も利用する側も日々の勉強が欠かせない時代になってきている。