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BUNちゃんの住宅設計 窓からの景色に幻滅

住宅地では、窓から見える景色が隣家の窓だったり壁だったりして、閉めたままになっていることがある。設計段階で、隣家の存在を無視しているので、隣に隣接している部屋の窓を大きく取り、幻滅する景色にいつもカーテンを閉め切っている。

こうした窓は最初から、すりガラスにしていれば明かりとりになるし、外の景色は見えない。南に面しているからと大きな開口部を設けているが、隣家に接しているので、実際は日陰になっていることが多いし、隣の景色はお世辞にも素敵とは言い難い。

しかも、隣の部屋からリビングが丸見えになり、くつろぐことさえできない。すりガラスにしていればと思える設計をよく見かける。敷地が狭く、密集して戸建が並ぶ場合は、京都の町家の設計を手本にして箱庭を作ればよい。

建物は敷地いっぱいに建てて、建物内部に中庭(箱庭)を作り、そこに大きな開口部を設けてプライベートで素敵な空間を作る。隣家からは見えないし、打ち水をすれば風がそよぎ、やわらかい明かりが入ってくる。

箱庭は自分で好きなようにデザインすれば、ガーデニング風にも、地中海風にも、和風にも、リゾート風にもできる。3畳から6畳の箱庭を一つ設けることで、快適な暮らしができるようになる京町家の知恵を活かしてほしい。

窓は二重窓や三重窓にしておくと、防音効果や結露防止や断熱効果も期待できる。海外の窓枠は圧縮木製で見栄えが良くて耐火だが、日本製ではアルミに安っぽいプリント、しかも高価なので幻滅するので海外ブランドがお薦め。

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