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他人の評価は気にしない

 

18歳の母親と20歳の父親は、僕を妊娠したことで親から勘当された。父親のご両親は母を憎んでいたので、僕は幼いころから祖父や祖母から「お前は、生まれてこなければよかったのに!」と言われていた。孫はかわいいと世間では言うが、僕はその逆で、他の従妹が祖父や祖母から優しくされても僕だけは嫌われていた。

 

父親も結婚する気がなく、妊娠した母親が結婚できなければ自殺すると手紙を書いてようやく結婚したので夫婦仲が悪く毎日喧嘩が絶えなかった。僕は、幼少のころから父親からひどい暴力を受け続けて育った。貧乏で食べるものにも事欠く始末で、幼い僕は畑に捨てられている野菜を拾って家路についていた。

 

親戚からは、僕を一族の恥さらしだからそばに来るなと叱られた。こうした評価も、生まれたころからなので気にすることなく、僕は楽天的に生きてきた。他人の評価を気にすることなく、自分の生き方を自分で決めて生きる性格になっていた。大人になっても、離婚すれば悪く言われるし、商売がうまくいかなければ悪く言われる。

 

30年前は、背広にリュックサックを背負っているだけで悪く言われる。65歳になった今でも、服を着ているだけで悪く言われる。こうした世間の評価は、僕の評価と真逆のことが多い。僕は自分の勘やセンスを大切にして生きており、他人からどう思われるのかを気にして生きていない。おかげで成功者だと言われるようになったが、僕は何も変わってはいない。

 

昔から、成功者は世間からは悪く言われることが多いので、世間の評価を気にしていない。成功するには普通では事を成しえない。異常ともいえる執念と情熱が必要だし、そのためには貧乏もいとわず、悪口も気にせず、ただ、自分を信じてやり抜く姿勢が求められる。途中で挫折すれば、それこそ世間の思うつぼで「だから言ったでしょ!」などと言われるのが落ちだ。

 

 

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