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幸せは創るもの

 

若い頃は、きれいな女性に恋をして、この女性こそ自分を幸せにしてくれると思っていた。しかし、いざ付き合ってみるとお互いに、「じゃ、私を幸せにして!」と我がままにし放題しているのでギクシャクして別れてしまう。自分は仕事だけして彼女のためにはそれで充分だと思うのは間違っていた。自分の幸せは彼女の幸せを僕が創ってあげることで成り立っていた。

 

20代の頃、人を雇い給与を支払うからには、自分の思い通りに頑張って働いてくださるものだと思っていた。しかし、いざ雇ってみると何をしていいのかわからない社員と、何を指示し、何を教えなければならないのかを理解していないので、ギクシャクしてストレスをため込んでいた。社員が気持ちよく働けるように愛情をもって育成して初めて社員は頑張る気持ちになることを知った。

 

営業に出て、自分が売りたい商品を丁寧に説明すれば、わかってもらえて買っていただけると信じていたが、それではあまり売れなかった。長く売れない時期を経て、買っていただく前に、お客様に信頼していただけるようにしなければ売れないことに気が付いた。お客様のためにまず、自分ができることをやってから商品の説明をすれば、お客様は喜んで買ってくださった。

 

結局、中年になって自分の幸せは他人を幸せにすることで成り立っていることに気が付く。それからは、他人の幸せのためにまず動ける男になると決めて行動することにした。最初は、自己犠牲になるかもしれないと感情を抑える必要があったが、人のために動くと、その人は自分のために動いてくださり、自分の幸せを確固たるものにしてくださった。

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