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フェアプレーはどこに?

 

勝つためなら手段を選ばない。「正々堂々と戦うことを誓います!」と甲子園で誓った高校球児だが、松井秀喜は5打席連続敬遠になり、ルールにのっとっていれば何をしても良いのかが問われた。日大のアメフト選手のラフプレーは、反則だがコーチや監督の指示によるプレッシャーに逆らえなかったと選手が会見した。

 

体育会系のクラブに暴言や暴力はつきもので、毎日、犬の散歩をしているが、少年野球の練習に、「こらバカ!」「あほか、おまえら!」「あホンダラボケ!」などの言葉が飛び交っている。子供たちは、コーチや監督に逆らうことはなく、素直に頭を下げているが、ストレスは溜まっている。

 

かつて、少年サッカーチームの子供たちを監督が飲食店に連れていき、食事を振舞おうとしていた。最後の列の子供が、ローカの壁を蹴って穴をあけた。僕は、それを見ていたので、飲食店に入って注意した。その子はそんなことをしていないと言った。監督は、していないその子をかばった。

 

監督は、「おまえら、こいつが壁を蹴ったのをみたのか!」と恫喝すると、子供たちはいっせいに黙ってしまった。監督は、僕に「誰もやっていないですなぁ」どうしてくれるといった目線で僕を見た。僕は、子供たちに「君たちは、サッカーを通じて何を学ぼうとしているのか。今日のことを忘れないでください。」と言ってお店を出た。

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