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かたくなになっては嫌われる

 

日々家庭料理をしていると、冷蔵庫にある残り物で何ができるのかをいつも考える。料理のレシピ通りに調理しようとすれば、余り物が出てきて食材がもったいない状態になる。どうしても家庭料理では、余りのものの食材をいかに活用するかが問われている。食材を腐らせるようなことは一般家庭ではできない。

 

しかし、料理好きな人はレシピや味にこだわり、「~でなければいけない」と言う。それは間違いではなく、その通りなのだが、相手の調理方法を否定するほどのことではない。我慢できないほど相手をやり込める人もいるが、料理の世界では人の好みは様々で、濃い味付けが好きな人もいればそうでない人もいる。

 

レシピを最初に覚えると、どうしてもそれにこだわりたくなるが、それは基本であって応用があることも理解しなければ嫌われてしまう。プロの料理人でさえ、肉じゃがにアスパラを入れる人もいれば、肉とジャガイモだけにしている人もいる。みりんを入れない人もいれば、出汁にこだわっている人もいる。

 

それぞれが、それぞれの舌で勝負しているからこそ楽しいのであって、相手の料理を否定して、自分の料理だけが美味しいと言わんばかりの評価を与えるのはどうかと思う。自分の価値観を相手に押し付ける行為は、相手に嫌われてしまう。いろいろな人がいても受け入れる心の広さがあれば、多くの人から慕われる。

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