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年と共に魅力も増す

 

僕は古着が好きで、擦り切れた洋服やヨレヨレの洋服を観るとカッコいいと思います。擦り切れた部分をキチンと当て布をして手縫いしているのを見ると、その方の愛情が伝わってきます。ヨレヨレになってシミだらけの洋服なのに頑張ってきたなと褒めてあげたくなります。世界に一点しかない魅力が古着にはあるのです。

 

人間も頑張って生きてきた人は、年と共に魅力を増してとてもカッコいいと思えるようになります。反対に、若い頃はモテモテで誰からも羨望のまなざしで見られていたのに、年老いてからは誰も相手にしたくないほどの人間になってしまう人もいます。生き様が人相を作っていくのです。

 

中年の魅力、老年の魅力をかもしだしている人は、独特のセンスをお持ちで、何事にもおおらかで寛容。優しさに満ち溢れて、好奇心は人一倍あり、多趣味で行動的。仕事もよくできるし、遊びもしっかりやっています。そうした人が年を重ねていくと、若い頃より魅力的になっていきます。まさに、生き様そのものが人相に現れてきます。

 

愚痴や不満ばかり言っている人は、顔がゆがんでいるように見えます。苦労して成功を収めた人は、責任感のある顔つきになっています。不満を漏らさず人のために尽くしてきた人は、凛とした顔つきになっています。甘えてばかりの人生を歩んできた人は、緊張感のない顔になっています。怒ってばかりの人は、顔が怖そうになっているのです。

 

昔、第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム リンカーンは「40歳を過ぎたら、自分の顔に責任を持て=その人の性格が人相に出てくる」と言って閣僚を選んだそうです。古着が魅力を増して好まれるように、人も生き方で磨かれて魅力を増していくのでしょう。それが顕著に出てくるのが40歳を過ぎてからなのでしょう。

 

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